2023年03月14日, 編集履歴
貧者のキーボードブリッジ
現在使用しているMacはMacBook Pro 15インチの2018年モデルで、これは悪名高きバタフライキーボードが採用されているものだ。曰く、打ち心地が悪い、不具合が発生しやすいといった声が聞こえてきていた。私自身は打ち心地は問題がなく、これまで不具合も出ていなかった。しかし使い始めて約5年、とうとう意図しない反復入力されてしまう不具合が発生するようになった。
バタフライキーボードの不具合に関してはAppleの無償修理プログラムがあるのだが、対象となるのが販売日より4年間ということで、ちょうど保証期間が切れた直後という間の悪さ。まだまだこのMacBook Proを使い続けたい意志はあるものの、他にバッテリーの状態も悪く、それらが同時に修理対象となると、費用が数万円かかることが予想される。それだけ出して有償修理するくらいなら新しいAppleシリコンMacが欲しいけれど、それこそ数十万円が必要になってくる。
そこで外付けキーボードを用意することにした。メルカリでAppleのMagic Keyboardがリーズナブルな金額で手に入ったので、それをMacBook Proのキーボード面に乗せるスタイルで運用する。問題になるのは、上に載せたMagic KeyboardによってMacBook Pro本体のキーボードが押されてしまうことである。
この問題を解消するために「キーボードブリッジ」という製品がある。ノートパソコンのキーボード面を覆うためのプレート状の製品である。そのプレートの上に外付けキーボードを置くという寸法である。バード電子というメーカから5,000円程度で販売されている。
ただ、結局のところ、板状のものでキーボード面を覆えれば良いわけである。ということで、
貧者のキーボードブリッジ。薄い段ボール板を敷いただけ pic.twitter.com/daVj640JWv
— Genji (@genji_tw) March 10, 2023
Amazonの梱包の中敷に使われていた薄い段ボール板を半分に切って、ダイソーで買ってきた滑り止めのゴム足を貼り付けたものをMacBook Proに乗せてみた。こんなものでもちゃんとキーボードブリッジとして機能している。名付けて「貧者のキーボードブリッジ」である。
ゴム足をつけているとはいえ、ほぼほぼMacBook Proのキーボード面に密着してしまっているので、放熱面では問題がある。強度面との兼ね合いがあるが、段ボールに穴を開けてしまってもいいかもしれない。
機能確認はできたので、改めて本家バード電子のキーボードブリッジの購入を考えるか、あるいは、アクリル板のサイズや加工方法を指定してお安く購入できるネットショップがあるようなので、そこで注文してみるのもいいかもしれない。
最後に、いちばんの問題はTouch IDが塞がれてしまったことである。購入したMagic KeyboardはTouch IDが付いていないタイプ。Touch ID付きのMagic Keyboardについては、Touch ID機能はIntel Macでは動作しないようなのでどうしようもない。Touch IDが使いたい時はキーボードブリッジをずらすしかない。