2016年01月07日, 編集履歴
OS Xでキーボードショートカットを定義する方法
キーボードショートカットは、OSやアプリケーションの機能をキーボードから呼び出せる仕組みです。有名なキーボードショートカットとしては、コピーの「⌘C」(Command-C)やペーストの「⌘V」(Command-V)などがあります。主にメニューバーから実行するタイプの操作に対してキーボードショートカットが割り当てられています。キーボードショートカットを駆使することで、キーボードから手を離すことなく様々な機能を実行できるので、文字入力中などの操作効率が格段に向上します。
上図はFinderの「編集」メニューです。項目名の右側に表示されている記号やアルファベットが、その機能に割り当てられているキーボードショートカットです。このショートカットを押下することで、メニューを開くことなく機能を呼び出せます。
OS Xのキーボードショートカットで使われる修飾キーとそれを表す記号は以下のように対応しています。
記号 | キー |
---|---|
⌘ | Command |
⇧ | Shift |
⌥ | Option |
⌃ | Control |
たとえば、上図の「やり直す」には「⇧⌘Z」と表示されているので「Shift-Command-Z」を同時に押下することを意味します。
本稿では、このキーボードショートカットを新たに定義する、あるいは既存のキーボードショートカットを別のものに変更する方法を説明します。
システムのショートカットを変更する方法
一般的なアプリケーションのキーボードショートカットではなく、OS Xの機能(Mission ControlやSpotlightの起動など)に独自のキーボードショートカットを設定するには、以下の手順にしたがって操作してください。
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メニューバーのAppleメニューから「システム環境設定…」を選択します。
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「システム環境設定」で「キーボード」をクリックします。
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「キーボード」環境設定で「ショートカット」タブを選択します。
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ウィンドウ左側からショートカットのカテゴリを選択します。
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ウィンドウ右側から変更したいショートカットを選択します。
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変更したいショートカットを選択した状態で、キーコンビネーション部分をクリックすると編集状態になるので、割り当てたいキーを押下します。
チェックボックスを操作することで、使わないショートカットの有効/無効を切り替えられます。
アプリケーションのショートカットを定義する方法
メニューバーから選択するアプリケーションの操作(コピーなど多くのアプリケーションに共通する操作や、アプリケーション独自のメニュー項目)に対してキーボードショートカットを定義するには、以下の手順にしたがって操作してください。
- メニューバーのAppleメニューから「システム環境設定…」を選択します。
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「システム環境設定」で「キーボード」をクリックします。
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「キーボード」環境設定で「ショートカット」タブを選択します。
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ウィンドウ左側のカテゴリ一覧から「アプリケーション」を選択します。
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「+」ボタンをクリックします。
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ショートカット設定シートが開くので、「アプリケーション」「メニュータイトル」「キーボードショートカット」を設定し「追加」ボタンをクリックします。
手順6の「アプリケーション」について、「コピー」など多くのアプリケーションに共通するメニュー項目のショートカットを設定する場合、「全アプリケーション」を選択します。あるアプリケーションに固有のメニュー項目の場合は、そのアプリケーションを選択します。
手順6の「メニュータイトル」欄について、ショートカットを定義/変更したいメニュー項目のタイトルを正確(スペースの有無や「…」も含めて)に入力します。
手順6の「キーボードショートカット」欄について、入力欄をクリックしてフォーカスを当て、設定したいキーコンビネーションを押下します。
上記の手順でSafariの「PDF として書き出す…」にキーボードショートカットを割り当てることで、下図のようにメニューにショートカットが表示され、「⌥⌘P」(Option-Command-P)押下で機能を呼び出せるようになります。
おすすめのショートカット設定
次のウィンドウを操作対象にする
ひとつのアプリケーションで複数のウィンドウを開いている場合に、ウィンドウ間でフォーカスを切り替える機能がOS Xに搭載されています。それが「次のウィンドウを操作対象にする」です。この機能を使うと、Finderなどで複数のウィンドウを次々と切り替えながら作業を行えます。
「次のウィンドウを操作対象にする」にはデフォルトで「⌘`」(Command-`)というキーボードショートカットが定義されています。「`」(バッククォート)は、JISキーボードの場合は「Shift-@」で入力する記号です。したがって、JISキーボードで「⌘`」というショートカットを使用するには「Command-Shift-@」を同時に押下しなければなりません。
これは押しにくいので、別のキーボードショートカットに変更することをおすすめします。「次のウィンドウを操作対象にする」のショートカットを変更するには、以下の手順にしたがって操作してください。
- メニューバーのAppleメニューから「システム環境設定…」を選択します。
- 「システム環境設定」で「キーボード」をクリックします。
- 「キーボード」環境設定で「ショートカット」タブを選択します。
- ウィンドウ左側のカテゴリ一覧から「キーボード」を選択します。
- 「次のウィンドウを操作対象にする」にチェックが入っていない場合はチェックします。
- 「次のウィンドウを操作対象にする」を選択します。
- キーコンビネーション部分をクリックして編集状態にし、割り当てたいキーを押下します。
「次のウィンドウを操作対象にする」に割り当てるおすすめのショートカットは「⌥⇥」(Option-Tab)です。アプリケーションを切り替えるショートカット「⌘⇥」(Command-Tab)と対称性があることで解りやすく、左手だけでかんたんに入力できます。
Safariのブックマークにショートカットを割り当てる
Safariのブックマーク項目はメニューバーから選択可能です。つまり、ブックマークにキーボードショートカットを定義できるということです。よく使うブックマークにショートカットを設定しておくと、いつでもすぐにアクセスできて便利です。
Safariのブックマークにショートカットを割り当てるには、以下の手順にしたがって操作してください。
- メニューバーのAppleメニューから「システム環境設定…」を選択します。
- 「システム環境設定」で「キーボード」をクリックします。
- 「キーボード」環境設定で「ショートカット」タブを選択します。
- ウィンドウ左側のカテゴリ一覧から「アプリケーション」を選択します。
- 「+」ボタンをクリックします。
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「アプリケーション」は「Safari」を選択、「メニュータイトル」欄にブックマーク項目の名前を入力、「キーボードショートカット」欄でお好みのキーコンビネーションを押下し、「追加」をクリックします。
上記の手順でブックマーク項目「Gmail」にショートカットを割り当てた結果が下図です。
これでいつでもすぐに、手元のキーボード操作でGmailにアクセスできるようになりました。